先輩とあたし。

「メアド、聞いてもいい?」

真鍋先輩はあたしの目をはっきりと見ながらそう言った。

え、…メアド?めあど。

メアドぉぉぉおお!!?

西村先輩と話した時のように心の中はお祭り騒ぎ。

もう花火が打ち上げられちゃってるよ。

『え、あ、はい…』

あたしはケータイを取り出して、真鍋先輩のケータイと赤外線でメアド交換。

「じゃあまたメールするね」

そう言って真鍋先輩は友達のところに戻って行った。

眞希「愛ちゃんよかったじゃーん!!」

『うん!!…えへ』

いつのまにか戻ってきていた眞希はあたしと真鍋先輩のやり取りを見ていたらしい。

ていうか、あたしのテンション今結構やばい。

顔もにやけっぱなし。

会話をしてても上の空。

眞希も佐波もそのことをわかってか、今日はもう解散となった。

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