先輩とあたし。
. 先輩、嫌い

ちょうど家に帰ったタイミングでメールの着信が鳴った。

あたしは自分の部屋に戻りながらケータイを開いてみると、真鍋先輩からだった。

〈今日のことはだれにもいわないでね〉

誰にも、かぁ…。

あたしはいつもの4人には言おうかなって考えていた。

〈わかりました〉

一応、そう返信しておいた。

返信してすぐにまたメールの着信が鳴った。

〈敬語やめてです(笑)〉

ついぷっとふきだしてしまった。

あたしはベットに寝転がって返信を打ち出した。

〈わかったー(笑)〉

パタンとケータイを閉じて枕の隣にケータイを置く。

ごろんと仰向けになって、天井を見つめた。

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