先輩とあたし。
「愛李はあったかそうだね」
あたしの服装は、ポンチョに七分丈のゆるいズボンにムートン。
けっこうあったかい。
『あったかいよ』
『「…………」』
あたしと真鍋先輩は黙ってしまった。
こーゆうときに限ってあたしって話題だせないんだよなぁ。
頭、真っ白。
ただなんとなく神社の建物を見たり、時々真鍋先輩を見たりで、口は忙しくないものの目は忙しく動いていた。
数十分はたっただろうか。わかんないけど。
沈黙は相変わらずで、だけど真鍋先輩が動いた。