先輩とあたし。
. 先輩が近い
西村先輩に告白して数週間。
あたしはまだ西村先輩に告白の返事を聞いていなかった。
告白の返事を聞くのが怖かった。
だって誰でもふられるのは嫌じゃん。
怖いじゃん。
でもいつかは聞かないといけないんだよね…。
『はぁ……』
だらーっと自分の席の机に突っ伏す。
凪瑠「愛李ー」
『んー?』
ちらっと前にいる凪瑠を見た。
凪瑠「次の授業ってさー、長距離継走大会のやつだよね?」
『あー、うん。たぶんそうだと思う』
長距離継走大会っていうのは、まぁ文字通り長距離を走る大会。
マラソン大会みたいな。