先輩とあたし。

キーンコーンカーンコーン…。

あ、チャイム…。

凪瑠は前に向き直った。

凪瑠はあたしの前の席だから。

あたしはのそっと体をおこした。

隣の席の男子が、クスクスと笑っていた。

あまりにもあたしの行動が遅すぎたのを笑ったんだと思うんだけどね。

担任が入ってきて、長距離継走大会の説明を少しして長距離継走大会の継走の部と個人の部に出る人を決めることになった。

男子と女子で別に集まって早速決め始めた。

けど、あたしは参加しなかった。

だってどうせあたしは運動部だから、っていって継走の部になるから。

継走の部は男子6人、女子5人で1チームになっている。

継走の部は体力がある人や長距離のタイムが速い人で組まれるようになっている。

個人の部は比較的足が遅い人とか、文化部とかの人が出る。

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