先輩とあたし。

級長のぬまっちが席に座ってるあたしに近づいてきた。

級長っていうのは学級委員みたいな人のこと。

「愛李ちゃんは継走の部でいいよね?」

『んー、嫌っていっても個人の部にはならんでしょ?』

「だって愛李ちゃん、足速いし体力あるもん。文化部の子は…ねぇ?」

つまりは強制的にでも入れと?

あっさりというぬまっちに苦笑しながらも、

『いーよ。継走の部で』

「ありがとー」

そう言ってぬまっちは女子の輪の中に戻って行った。

ぬまっちと入れかわりに真帆が近づいてきた。

真帆「愛ちゃん、サボりはいけないんだぁー」

クスクスと笑いながらそう言ってきた。

『いーの。継走の部になるってわかってたし、ぬまっちからきてくれたもーん』

真帆「うわー、やんちー」

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