ダイヤモンドの誘惑
・・・

何度来ても、

どこかのホテルの一室のように、

とても綺麗な部屋。

・・・

週に2・3度、

お掃除に来てもらってるらしい。

・・・

中に進んで、

私の特等席。

あの夜景が見える窓辺に足を向けた私は、

「・・あ」

と声を漏らし、顔がほころんだ。

・・・

その窓辺には、

バラの花束と、

シャンパンのセットが置かれていた。

・・・

花束を手に取ると、

カードが一枚・・・

・・・

『愛するかすみへ

オレのいない時間を、

少しでも有意義に・・・』

・・・

蓮なりの優しさだった。
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