ダイヤモンドの誘惑
・・・

なんだか、意外な一面を見た気がして、

驚きつつ、

でもなんだか、

しっかり者の上田さんでも、

こんなものに

すがりたくなることもあるんだと、

嬉しくもなった。

・・・

「上田さんの想い、

その人に届くといいですね」

私はそう言って微笑んだ。

・・・

上田さんも、

頷いた。

・・・

やっと仕事を終えた私たち。

・・・

時計は午後10時を指していた。

「すみません。

こんなに遅くまで付き合わせてしまって」

上田さんが謝った。

・・・

私は笑顔で首を振った。

「仕事なんですから、

気になさらないでください」

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