ダイヤモンドの誘惑
女に、

オレのデザインしたジュエリーを

付けてもらいたいと思ったことも、

今まで一度も・・・

・・・

オレは女なんか愛さない。

女は面倒な生き物。

オレの中ではそう認識している。

・・・

だから、

今の思いや、言葉に、

自分でも驚いていた。

・・・

「もちろん・・・

口説き文句だよ・・・

かすみは綺麗だから、

今夜、オレの部屋に来ないか?」

そう言って、

自分の想いを打ち消す。

女は、そう言った対象でしかない。

・・・

かすみは笑って、

「だと思った・・・

いいわよ?」

そう言った。
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