ダイヤモンドの誘惑
「かすみに怒ってるんじゃない。

怒ってるのは上田にだ・・・

覚悟はできてる・・・

何があったか、素直に話してくれ…

それとも・・・

話せないようなことを‥?」

・・・

蓮は私に手を優しく握り、

目線を下に落とした。

・・・

嫌われたくなんかない・・・

でも、話さないと、

もっと怪しまれる・・・

それに耐えられるほど、

私は強くない。

・・・

すべてを話して、

それで蓮に嫌われることがあったなら、

・・・

その時は、

黙って蓮から、

姿を消そう・・・

そう心に決め、

私は話しはじめた。
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