ダイヤモンドの誘惑
「それから、愛斗さんの

送り迎えも、もう止めてほしいの」


・・・

思ってもいなかった言葉に、

目を丸くする。

・・・

「ただでさえ、

愛斗さんは、蓮の秘書の仕事で忙しいのに、

私の送り迎えまでして、

余計な仕事が増えるわ。

公共機関を使えば、なんてことないんだから、

もう止めてね?」

・・・

「・・・かすみ。

その世間から守るために、

愛斗に送り迎えしてもらってるんだ。

愛斗だって、イヤなら言うさ。

秘書である前に、オレの友人でもあるんだ。

アイツは、イエス・ノーを

ハッキリ言うやつだから、

送り迎えはさせてくれ」

・・・

オレの言葉に、

かすみは溜息をついた。
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