ダイヤモンドの誘惑
私は指輪を握りしめ、

涙を流した。

・・・

私も、蓮を愛してる。

・・・

その日は、

指輪ははめなかった。

・・・

蒼に感づかれ、

取り上げられてしまわないように。

・・・

その翌日から、

私は右手の人差し指に、

その指輪を付けた。

・・・

本当は、薬指にピッタリ。

だから、人差し指には少しキツイ・・・

・・・

それが分かっても、

薬指にはつけられなかった。

だって、

蒼からのプレゼントだと

思われたくなかったから・・・

・・・

「そのエメラルドの指輪、

綺麗だな?」

蒼に言われ、ビクッと反応してしまった。
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