ダイヤモンドの誘惑
「社長、やっとできましたね?」

そう言って、

満面の笑みを見せた愛斗。

・・・

「ああ・・・

これで、発表会は大丈夫、だな」

そう言って一安心するオレ。

・・・

「発表会までに、

社長が目を覚まさなければ、

代理のデザイナーを立てるところでしたよ」


「・・・すまない」


「いいえ。

このジュエリーは、もちろん、

かすみさんの為に、デザインした物、

ですよね?」

・・・

愛斗の言葉に微笑んだオレ。

「かすみさんはもう、

社長にとって、なくてはならない人ですね。

でも、北川社長から、

どうやって取り返すおつもりですか?」


「フッ・・・

そのうちわかる。

それまではヒミツ・・・だ」
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