ダイヤモンドの誘惑
「よかったですね、社長。

どの店舗も売れ行き順調のようで」

・・・

愛斗がバックミラー越しに

笑いかけた。

・・・

オレも頷き微笑んだ。

・・・

「今日最後に行く店舗なんですが」

そう言って愛斗がオレを

チラッと見た。

・・・

「・・・どうした?

売れ行きが悪いのか?」

オレは顔を曇らせた。

・・・

「いえ、その逆です」

「・・・え?」

・・・

愛斗は満面の笑みを見せ、

オレは目を見開いた。

・・・

「どういうことだ?

あの店舗は、

最近、あまり業績がよくなかったはず。

なぜ、急に?」
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