ダイヤモンドの誘惑
「可愛らしいネックレスですよね。

彼女に贈り物ですか?」

・・・

シルバーの細いネックレス。

先端部分に小さなdiamondが付いている。

・・・

これはオレが初めてデザインしたものだった。

・・・

「あ・・はい」


「このネックレスは、

初恋の相手に送ると、きっと幸せに

なれますよ」

そう言って微笑んだかすみ。

・・・

「…なぜ、初恋の相手に?」


「なぜって・・・そうですね・・・

初恋と言っても、初めて付き合った彼女

と言う意味で・・・

初めてのプレゼントがこれだったら、

彼女も喜ぶと思うんです。

このネックレス、ここのデザイナーが、

初めて手掛けたデザインだと言うのもあって、

私が勝手にそう言う願いを込めただけなんですよね?

あ、すみません…お気を悪くしましたか?」
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