ダイヤモンドの誘惑
・・・

鍵をポストに入れて、

この男とは、

しっかり縁を切ろう。

・・・

そう思い立ち、

あのマンションに足を向けた。

・・・

鍵を握りしめ、

ポストの前に立つ。

・・・

『好きな時に来ればいい』

蓮の言葉を思い出した。

・・・

最後にもう一度だけ、

彼の部屋から見えた、

あの綺麗な夜景を見ることくらい、

罰は当たらないわよね?

・・・・

彼の部屋番号を押し、

鍵をひねった。

・・・

すると、

閉ざされた自動ドアが静かに開いた。

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