ダイヤモンドの誘惑
「だから何も心配することはない」

・・・

「あ・・・

あの子は違っても、

蓮には沢山いい人がいるでしょう?」


「女遊びをしていたのは認めるが、

かすみに出会ってからは、

すべての女とは縁を切った」


「う、うそばっかり」

「どうしたら、認める?」

「蓮のスケジュール帳が、

女と会えないくらい埋まってるのを見たら?」

・・・

そんなのを見て、

私はどうしたいわけじゃない。

ただ、そんなもの見せるはずは

ないと思ったから。

・・・・

「・・・ほら」

・・・

黒の革のスケジュール帳を開き、

私に差し出した蓮。

・・・

そのスケジュール帳は、

寝る暇もないくらい、びっしり

書かれていた。
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