優しい手
1章*あの日から
あたしは高校2年の
*―眞鍋りな―*
彼氏はいないー…
でも恋はしてるんだ!!
片思いだけど…
「ねぇりなは告白しないの?悠哉君に~☆」
『もぉー花梨!声デカ
いってば!しないよ…
告白なんて…無理っ!』
花梨はあたしの親友。
そして悠哉はあたしの
片思いの相手ー…
悠哉とは幼馴染みで
仲はいいんだ☆
いつの間にか、ただの
友達だと思ってた悠哉
が好きになってた。
だからこそ怖いんだ…
告白なんかして…
今の関係すらも崩れて
しまいそうでー…
「おーぃ!りなぁー?」
誰かが呼んでる。
ん?この声は…
やっぱり…
悠哉じゃんかっ!!←
「ほら!りなの悠哉君
が呼んでるよー!*」
『分かってるってば!
花梨は黙りなさいっ☆』
花梨に口止めしてから
あたしは悠哉のとこへ
むかった。
『…悠哉?どうした?』
「ん?ちょっと…さ」
『なんか大事な話?』
「…そんな感じ?かな…」
『じゃぁー屋上いく?』
「おぉ…わりぃな☆!!」
あたしたちは屋上に行った。
屋上で2人きり…
告白のチャンスかも…
頑張ってみようかな…
でもまずは悠哉の話
聞かないとね*
『で?話って何?』
「えっとーあの…
あっ!…りなって好き
なやつとかいんの?」
いる?って聞かれても…
悠哉だし…
告白のタイミングは
今なのかな?あー…
まだ勇気でないし…
『う…ん…一応いる*』
…悠哉が一瞬悲しそう
な顔をしたのが見えた。
「それってさ…誰?」
今がタイミング?
どうしよー…
「ねぇ…誰なん?」
あたしはとっさに、
『そういう悠哉は誰?』
って聞いてみた。
「えっ…それは…さ…」
『教えてっお願い☆』