携帯小説な恋したい
柚姫Side



なんで、私は怒ってるの?


龍真はもともと“ああいう人”だって分かったのに…………。




龍真は、私が好きなの?


私は……………。







『待ってよ。柚姫ぃ〜!!』



後ろから龍真の声が聞こえる。




その瞬間。
ガシッ。


龍真は、私の腕を掴んだ。


『なに?龍真は、……私の事好きじゃない。私も、龍真を好きじゃない。』 



私は、自分が何を言っているのか分からなくなった。



『……ごめん。でも、柚姫はマジで好き。いつからかは分からないけど、ずっと前から柚姫が好きだった。柚姫は、俺の事嫌いみたいだけど……』



ズキッ
私の胸は苦しくなる。


なんで?龍真の事…………好きなの?


分かんない。



『私、自分が分からない。龍真が好きなのか嫌いなのか……』




すると、龍真が私を抱きしめた。



『今は、分からなくてもいい……。いつか、振り向いてもらえるように頑張るから。…………さっきは、調子に乗ってごめん。南チャンより柚姫のがかわいいから!!!!!』




といい、手を離した。



『クスクス。そんな事言ったら南チャンが可哀想でしょ?それに南チャンの方が、私よりかわいいし。なんで怒ってたのか分かんなくなっちゃった。』




本当に分からなくなっていた。


いや、龍真に抱きしめられて忘れちゃったのかも!!





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