先生。


「げっ。中嶋先生…。」

「『げっ。』じゃない。早く行ってこーい。」

「うへぇ…。はーい。」

中嶋大樹先生は万莉奈達の
体育の先生。

1年生女子と…
確か3年生男子を受け持ってる
って言ってたかな。

歳は29。
身長は結構高い方で顔も
カッコいい。

…と万莉奈は思う。

皆がどう思ってるかは知らないけどね。

「3周とか無理っ。死ぬし!」

「えー、マジでー。りっちゃん体力なーい。」

「だってテニス部外周ないもんっ。」

「マジか!バレー部外周あるからなー。」

「万莉奈体力だけはあるね。」

「体力だけってなんだよ。
てか体力も別にないけどね。」

そんなことを話しながらのろのろと
3周きっちりと走り終えた。

「じゃ、グループで体操してー。」

「「はーい。」」

万莉奈のグループには、普通に
仲の良い友達が集まってた。

りっちゃんはいないけど。

「じゃ、始めよよっかー。
いーちにーさんしー。」

万莉奈の掛け声で体操が始まる。

「ごーろくしちはち。」



「体操終わった班から整列ー。」

万莉奈達は最後の方だったから、
急いで整列した。

「はい、じゃ、号令ー。」

「気を付け-礼っ。」

「「お願いしまーす。」」

体育は1、2組と3、4組に分かれて
授業をする。

万莉奈は3組。

「ハードルやだなぁー。」

暗い顔をしてりっちゃんがこっちに
来た。
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