今すぐ好きって伝えたい!
「拓也君!」

愛花はしばらくして、トイレから出てきた。

「よぉ、遅かったじゃん?」

「行ってていいって言ったのに…。」

「彼女くらい、待ってるのが普通だろ?」

つーか、俺が待ってたいし!


「もう!…ありがとねっ。」

顔を赤らめて、上目づかいで言う愛花。

「どーいたしまして。」

そっけない返事で、愛花に顔を近づける。

「だからって、キスしないの!」

「ばれちゃったか?」

「当然!彼女なんだからね?」

あぁ、彼女って存在がこんなに嬉しかったのは初めてだ。
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