最後のletter                  ~天国からの手紙~

ー捺希sideー



  暗闇の中

 私はただ走り続けた


 真っ暗で道は全く見えない


 怖かった


 私死んじゃったのかな??


 そんなことも思った


 必死に声を絞って

 「茄優!お母さん!みんな!」


 そう叫んでも

 ただ私の声だけが虚しく響くだけ


 誰からの返事もない


 それでも私はあきらめず

 走り続けた


 すると白い何かが見えた

 「・・き!なつ・・捺希?」


 「誰?」


 突然私の名前が聞こえて

 そう聞き返した


 「私だよ?」

  そう言って見えた人物


 「・・・・ねぇ?

  ゆ・・ねぇ

  由音ねぇ!!!!」

 そう由音ねぇだった


 私は一気に涙があふれてきて

 由音ねぇの胸に飛びついた


 懐かしい由音ねぇの温もり

 香り

 何も変わってなかった
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