最後のletter ~天国からの手紙~
「由音ねぇ・・・」
「もう泣かないの」
そう言いながら優しく頭を撫でてくれる由音ねぇ
私と双子でただ
生まれる時間が由音ねぇのほうが早かっただけ
なのにこんなに大人に感じる由音ねぇに比べて
私はほんとにいつまでたっても幼く感じる
顔は似てて性格も似てて
けどどこか大人の雰囲気がある由音ねぇ
でもみんな私と由音ねぇを比べることはなかった
私はこんな優しい雰囲気のある由音ねぇが今
目の前にいることがほんとに嬉しいくて仕方がない
「捺希
茄優と付き合ったんだね笑」
「うん・・・ごめんね・・・
由音ねぇ茄優の事好きなのに
私が・・・」
「捺希
捺希が謝ることじゃないよ?
私は捺希を恨んだりしてないから
茄優と捺希が幸せで笑っていられるなら
私はそれだけで十分幸せだから
だからこんな事で私は捺希を嫌いにはなんないよ」
そう言った由音ねえの表情はすごく
柔らかくて暖かく微笑んいていた