最後のletter                  ~天国からの手紙~


私は夏葉を抱きしめることしかできなかった



 優しい言葉をかけることすらできなかった


 事実を言ったから

 どうとか言えるはずもなかった

 

 今更言い訳も言えるわけもなかった


 きれいごとも言って余計夏葉を苦しめたくもなかったから



 でも一番傷つきたくないのは

 私自身なのかも知れない


 自分を一番に守っているのかもしれない


  最低な姉だよ・・・・


 「お姉ちゃんごめん

  夏葉泣いちゃって」

 「いいよ。」


 それだけ言って私は夏葉から逃げるように

 部屋に戻った
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