最後のletter                  ~天国からの手紙~


  「捺希ちゃんの病状は進行している

   肝臓の腫瘍は取り出せたけど全部は無理だった

   それが今また再発してその腫瘍が転移している

   心臓も以前と比べて弱くなっている

   いつまた発作が起きるかも分からない

   それに次発作が起きたとしても

   命の保証はできないともいえる

   腫瘍は食道あたりまで来ている

   だから最近食べ物を口にすると戻すようになったんだ」


  先生が話している途中

  隣で啜り泣くお母さんの声が聞こえた


  お母さんは最初から私の病状を知っていたの???


  私の人生がそう短くないことに・・・・・


  私はただ

  呆然とすることしかできなかった
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