最後のletter                  ~天国からの手紙~


  「今日来たのはね

   捺希の事で話があるの」


  そう言葉に無意識に反応した俺

  俺はあの日からもずっとずっと

  捺希が好きだ

  捺希だけが好きだ


  だからおばさんから捺希の事で話があるって言われたとき


  びっくりした


 そして話し出したおばさん


 「捺希はね今

  入院しているの」

 「えっ?」

 「捺希の病状が進行して

  腫瘍が再発して

  その腫瘍が脳にも転移していて

  記憶がだんだんなくなるようになるの

  心臓も以前よりだいぶ弱くなっている

  でもねあの子

  人に迷惑をかけたがらない子だから

  学校をやめたの

  そして茄優君とも別れたの

  記憶がなくなる=茄優君たちの事も忘れる事になるから

  茄優君や咲来ちゃんとさよならしたの

  けどあの子ほとんど毎日茄優君の話ばっかりするの

  忘れないように必死に

  あの子ね今でも茄優君の事が好きなの

  だから」

  「おばさん」

  おばさんが話終える前に俺は

  話した
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