最後のletter                  ~天国からの手紙~


  靴を脱いで私はリビングに行った


  「お母さん ただいま」

  「おかえり」

  そう言っていつもみたいに微笑んでくれる


  けど その笑顔は今の私には

  ズキズキする

  その笑顔を見るのが辛い

  「お母さん ちょっと話があるの」

  そう言って私は椅子に座った

  「あら ナニ?」
  

  そう言いながらお母さんも私の前の椅子に腰を掛けた

  「あのね 私の病気

   病名が分からないの。」

  「えっ?」

  「今までの病気でも

   初めての病だって」

  「でも治療法はあるんでしょう??」

  そう聞かれて私は首を振った。


  「治療法が分からないって。

  それでもって2年って」

  私がそう言うとお母さんは涙を流した。

  顔は青白っぽかった。

  「そんな」

  「卒業はできても

   大学は分からないって」


  「嘘でしょ!!」
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