最後のletter ~天国からの手紙~
そこで一度言葉を止めた捺希は
一呼吸をして再び話し始めた
「忘れることはとてもつらいこと
さっきも実際私は咲来の事が分からなかった
これからそう言うことが分からなくなる
これからみんなに迷惑をかけてしまう
私は迷惑も悲しい思いを誰にもしてほしくない
だから別れを言った」
「馬鹿じゃないの?」
捺希が話し終えると
すぐに咲来が声を出した
「えっ?」
「それだけで別れを言ったの?
何?悲劇のヒロインぶりたいの?
いい人ぶりたいの??
あんたはいきなり別れを言われた人の気持ち考えた?
何にも分からないまま
急に別れを言われて
どんなにショックか
わかる?」
「・・・・」
「迷惑をかけたっていい
私達何年の付き合いなの??
私じゃそんなに頼りないかな??」
「そんなこと無い」
「だったら!「怖いんだよ!」
「えっ?」
捺希は咲来の言葉を遮り
そう叫んだ
もちろんほかのお客さん達は
こっちを注目している