最後のletter ~天国からの手紙~
それでも捺希は続けた
「そりゃ力を借りたいよ
でもいつか咲来の名前を忘れる
何かを忘れるってすごく辛い
それにもう私の体はボロボロなんだよ
いつ死ぬか分からないんだよ
毎日が恐怖なの
私には明日が来るのか?って」
「捺希・・・」
咲来の目には薄っすら涙が溜まっていた
「捺希。言っただろ?
俺たちはお前が何かを忘れても何度でも教えるって
いつでも捺希の味方だって」
俺は優しくそう言った
「茄優」
「捺希。茄優の言う通り
私は捺希の力にないたい
迷惑をかけていいから」
「咲来・・・ありがと
ごめんね」
捺希は泣きながらそう言った
何とか2人は前のように戻った