最後のletter ~天国からの手紙~
第9章 最後
意識
それから
捺希の事はすぐに
咲来と藍子さんたちに連絡した
それから捺希が運ばれてから
早くも1ヶ月が経った
相変わらず
目を覚まさない
まるで植物人間のようだ
みんなすごい不安がっている
時々涙を流す捺希は
もう・・・
ほんとに植物人間のようだった
もう無理なんじゃねーかって思う日だってある
でも少しの可能性を信じてる俺もいる
「捺希。目を覚ましてよ
寂しいよ。」
「咲来。」
咲来は毎日部屋に来ると
こうして捺希に声を避けてる
そしてそのたびに
辛そうに笑っている
「茄優。捺希に聞こえてるかな??」
毎回同じセリフ
これを言って咲来は
病室から出て行った