最後のletter                  ~天国からの手紙~


   「由音が死んでから
    捺希はずっと人に気を使うようになった

    自分のことを話さなくなった

    それに今回も

    病状が悪化してることも

   誰にも話してなかった

    なんでも隠すようになった

   私は捺希のそんな恐怖や辛さに気づいてあげられなかった」


   愛結那は優しい目差しで

   捺希を見つめながら

   話を続けた


   「この子はいつも強いふり

    怖くてしょうがないのに

   いつもニコニコ笑ってる

   私達に心配かけないように

   でも、何でこんなに優しいこの子が

   こんな思いばっかりしなきゃいけないのよ」


   そう言って泣き崩れた

   愛結那


  みんな同じ思いなんだ
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