最後のletter                  ~天国からの手紙~

奇跡



   「捺希・・・・」

   そう呟いて手をそっと握った


   それからも捺希は目を覚ますことはなかった


   そして

   捺希が意識を無くなってから

   4ヶ月が経った頃

   奇跡が起きた


   季節はもう夏になっていた

  俺たちの学校はもう夏休みを入っていた


  俺と咲来は毎日この病院に通っている


  「捺希~今日はいい天気だよ!!」

  咲来は毎日

  捺希に話しかけている


  返事はないのは分かってるけど

  いつ返事をしてくれるか分からないからって

  毎日話しかけてる


  「捺希~もう夏だよ!」

   俺はそっと捺希の手を握った

   もうすごく細くなった手


   咲来はすごい明るいけど

  それに比べて俺は
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