最後のletter                  ~天国からの手紙~


   「捺希ね


    自分でも前から自分に時間がないって分かってたの

    タイムリミットがすぐそこまであるって

    私捺希にずっと口止めされてたんだけど

   捺希ね私が病室に行くと毎回こう言ってた

   「私が死んだら茄優きっと苦しむ

    自分を責める。私は何も

   できなかった。親孝行ももっとしたかった

   でも一番したいのは

   やっぱり茄優と結婚したい

   家族を作りたい。

   もっともっとたくさん思い出を作って行きたかった

   もう一度夜の海に行きたい

   プールにも行きたい

   ずっと茄優の傍で笑っていたい

   強くなりたいよ」って

   毎日私が病室に行くとこう言ってたんだよ??」


   捺希・・・・

   ほんとは強くなかったんだ

   俺の前で強がってたんだ


   ほんとは怖くて怖くて仕方なかったんだろうな
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