最後のletter                  ~天国からの手紙~


 けど その原因は大体わかる

  きっと腫瘍のことを聞いたんだろう

 「お母さん
  聞いたんでしょう??

  腫瘍の事」

 「えぇ。」

  お母さんは遠慮気味に答えた

 「お母さん
  お母さんがもし自分が変わってあげたいなんて思ってるなら
  その考えやめてね

  あとお母さんのせいじゃないから
  もっとじょうぶな体に生んであげたらよかったってのも
   思わないでね」

 「捺希・・・」

 「だって

  人生は運命じゃん。
  誰かと出会って誰かを好きになる
  そんなの全部運命じゃない。

  だから私が病気になったのも運命
 
  だから私は辛くない
  残りの人生の時間が限られてるなら
  私は残り精一杯悔いの無いように
  生きるから」
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