最後のletter                  ~天国からの手紙~


  そして気がつけば

  夕方になっていて

  外はオレンジ色に染まりきっていた。

  コンコン

  「捺希」

  「あっ茄優」

  「捺希 びっくりしたぞ

  いきなり入院って聞いて」

  「ははっごめん笑

  私のね肝臓に腫瘍が見つかってさ

  結構大きくなってるみたいなの!」

  そう言いながら私は笑って平気なふりをした

 
 
  だって変に心配されたくないじゃん

  同情されて

 -うん。辛いね変わってあげれたらいいのにーって言ったって

 実際何かが変わる訳でもない


 だったら最初からそんな事思ったり言われたくない


 それに人は絶対

 病気になって死にたくない

 変わってあげたくないって内心ではそう思ってるはず
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