最後のletter                  ~天国からの手紙~


 「捺希。」

 そう呟いて茄優は再び

 私を抱きしめた

 「茄優??」

 「俺さ最初由音を好きになる前

 捺希が好きだった

 いつもニコニコしてて

 誰にでも優しくて

 そんな捺希が好きだった

 でも捺希は急に俺とあまり話さなくなった

 それで俺に優しくしてくれた由音を好きになった

 それでもやっぱり頭のどこかにお前がいた」

 そこで茄優は一度話すのをやめた。

 少しの沈黙

 私は先に口を開いた

 「茄優はちゃんと由音ねぇが好きだった?」
 
 さっきの茄優の話でフト疑問に思ったことを聞いた

 茄優の答えは

 「好きだった

  大切だった。

 けど 捺希が俺の事怒ったとき

 やっぱり俺は捺希が好きなんじゃないかって思って

 それに捺希が病気って事も聞いて

 俺捺希を守りテ―って思った」
< 79 / 331 >

この作品をシェア

pagetop