最後のletter ~天国からの手紙~
「捺希。」
そう呟いて茄優は再び
私を抱きしめた
「茄優??」
「俺さ最初由音を好きになる前
捺希が好きだった
いつもニコニコしてて
誰にでも優しくて
そんな捺希が好きだった
でも捺希は急に俺とあまり話さなくなった
それで俺に優しくしてくれた由音を好きになった
それでもやっぱり頭のどこかにお前がいた」
そこで茄優は一度話すのをやめた。
少しの沈黙
私は先に口を開いた
「茄優はちゃんと由音ねぇが好きだった?」
さっきの茄優の話でフト疑問に思ったことを聞いた
茄優の答えは
「好きだった
大切だった。
けど 捺希が俺の事怒ったとき
やっぱり俺は捺希が好きなんじゃないかって思って
それに捺希が病気って事も聞いて
俺捺希を守りテ―って思った」