最後のletter ~天国からの手紙~
それからケータイの電話帳から茄優の番号を出して電話をかけた
プルルル
《はい》
『茄優…
会いたいょ』
《今どこ!?》
『病院の近く』
《分かった すぐ行く》
そして一方的に電話を切った茄優
私のわがままをいつもイヤな顔しないで聞いてくれる茄優
そんな茄優の優しさがほんとに好きだな
それから待って約20分ぐらいがたって
茄優が来た
「捺希!」
「茄優」
私のもとに駆けつけてくれる茄優は
肩で呼吸してて走って来たんだと分かった
「捺希 何があったんだ?」
「腫瘍がだんだん大きくなってきてるから
命の危険もあるから手術を進めるって言われて
私 怖くて
失敗したらもう私はいなくなる
そう思うと手術が怖い」