俺、お前のこと好き。








*****



たくさん蹴られた。
たくさん傷ついた。





けれどその傷が、あたしがあの子から秋をとりかえすことができたって証。





平崎優奈。






幼馴染み、というもろく崩れそうな壁を壊してしまったけれど。





『お前はもう……幼馴染みでもなんでもない…!!!』



怒り狂った秋を見て。






あたしはすごく辛かった。







でも、それだけチャンスだと思った。










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