俺、お前のこと好き。




『ありがとう』



そういって秋は校内に戻っていった。








ありがとう…


秋の笑顔、久々に向けられた。






ポロポロと溢れ出るこの涙は、失恋よりも伝えられた幸せを意味してる。


言えてよかった。






秋はあたしを幸せにすることができるけど、あたしじゃ秋を幸せにできない。


だから






『秋をあたしの分まで幸せにして…高城さん』





強く願った…



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