俺、お前のこと好き。



“なんだ、あの二人結局続いてたんだ”

そんな言葉が聞こえてきた。




「愛里ごめんね…」


寂しそうな顔で優しく。

それがあたしの中に響く。




「とりあえず…場所変えよっか」


さすがに恥ずかしいし、注目を浴びるのは得意じゃない…。



「ん…」




ヒソヒソ話が飛び交うこの教室は、どれだけ秋を傷つけたのかな。



秋と何があったとしても、それだけは許さない。


< 153 / 225 >

この作品をシェア

pagetop