俺、お前のこと好き。
「何?そんなに優奈は俺と愛里が別れてほしいの?」
はぁ、とため息をもらす。
何の権限で。
だいたい、幼馴染みといっても俺は優奈と別に仲が良いわけでない。
登下校でたまに顔会わす程度。
だから優奈と話すのも久しぶりだったりする。
まぁ、親同士は仲いいんだけど。
「別れてほしい」
…は?
え、いきなり何?
パッと顔を見たら、優奈の顔は真剣そのもので、その顔を見て俺は頭にきた。
別れろとか。
どんな気持ちでいってんだ?
「じゃあ引き離してみれば?絶対離れないけど」
俺と愛里は、優奈がどうにかできるような浅い仲じゃない。
めんどくさいからさっさと帰りたかった。