俺、お前のこと好き。
玄関のドアを開けて秋はふざけて。
「…ばか」
めちゃくちゃかっこいいんだから、困る。
秋の親は共働きで、あまり秋の家にいるときに会うことがない。
案の定今日もいなくて、少しほっとした。
こんなにたくさんきてても、会うのはやっぱり恥ずかしい。
「おいで??」
秋に手招きされて部屋に入ると、秋の匂いがふわっと香る。
「秋の匂いがする」
「…もう」
あたしがそういうと秋は少し照れながらベッドに座る。
いつも二人のときは恥ずかしくなるような台詞言うくせに、自分のことになると秋はすぐ照れる。
そんなとこが好きなんだけどね。
「愛里ー…」