俺、お前のこと好き。
「…っ……うっ…」
嗚咽をならして泣く。
シーン、と静まり返った階段にあたしの嗚咽が響く。
さっきの出来事がショックすぎて、嗚咽が止まらない。
込み上げる嫉妬心と、虚しさ。
なぜか悔しくて、涙は溢れだすだけ。
あぁ、あたし
“一人だったんだ”、と。
「…っ、…っ…っ…」
嗚咽が速くなる。
危ない…なんて
危険信号がチカチカと。
過呼吸だ、って思ったときには意識が薄れていた。
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