俺、お前のこと好き。

ちょっと甘えた声で秋が呼ぶときは、

抱きつきたいってことで。






ベッドの端にちょこんとすわる。
さすがに何回ベッドに座ってもなれない。


なんか―――――やっぱ年頃の男女だし。

座るところベッドしかないし、って自分のなかで無理矢理納得させる。





「もっと近く来なよ」



「だって恥ずかしい」




「――――来いよ」







急に言葉がきつくなったと思えば、あたしを抱き寄せた。


強引だけど、優しい。




だから拒むなんてこと、一度もしたことがない。






「ア…キ……」


一気に体の熱が上がると同時に、あたしの心臓はバクバクと鳴る。