青空バスケ―番外編―
「大丈夫。
栞奈は俺達の大事なマネージャーなんだから」
谷先輩の言葉にあたしは思わず微笑んだ。
……卒業してもマネージャーって言ってくれるんですね。
「嬉しいです。
そんな風に言ってもらえて……」
「栞奈はいつまでも俺達の後輩だから。
何かあったらいつでも言えよ」
「はい。ありがとうございます」
「じゃあ、俺はそろそろ行こうかな」
「え?
二人と話さなくていいんですか?」
「大丈夫。
仲良さそうな姿見て安心したから。
それに、これから行くところあるし」
「そうですか。
じゃあ、またいつか」
「今度はみんなで集まろうな」
「はい」
谷先輩は中学時代のようなお父さんの顔を見せて去っていった。