青空バスケ―番外編―
岬に言われるがままに俺は学校を出てストバスに向かって歩いていた。
でも、まだ入部したわけでもないのに自主練って……。
本当にアイツが言ってた通りにバスケ馬鹿なんだな……。
あ……ここかな、岬が言ってた場所って。
こんなとこにストバスなんてあったんだ……。
俺が一人で感心してると、ボールが跳ねる音がした。
フェンス越しに見てみると……本当にいた。
高瀬が一人で練習していた。
「マジかよ……」
一人でボソッと呟く。
半信半疑で来てみたのに……まさか本当にいるなんて。
……やっぱり上手い。
昨日の部活でも思ったけど……アイツは上手い。
高瀬のプレーを見ながらそう思った。