青空バスケ―番外編―
部活終了後。
俺は誰もいなくなった部室で生気を失っていた。
蓮のヤツめ……。
翔太がやる気出したじゃねぇか……。
「それで花井君とキスしたの?」
「マジで地獄だった……」
俺の横で大爆笑してる栞奈……。
笑い事じゃねぇって……マジで。
笑いながら部誌を書く栞奈。
俺はそんな栞奈を待ちながら、半分死んでいた。
「でも、楽しそうだね。
あたしも見たかったな~」
「……見なくていい」
思い出すだけでも鳥肌が立つ……。
ゾッとする……。
もう二度とあんなことはしない……。