青空バスケ―番外編―
「……栞奈。
何かあったら俺に言えよ」
「何かって?」
「何でもいいから」
警戒心がまるでない栞奈。
いつ、どこで誰が狙いに来るか分からない。
だったら、俺が守ってやるよ。
ていうか、絶対守ってみせる。
「何でも……。
……あ!じゃあ、一個いい?」
「何?」
「この前、アキ君が女の子に告白されてるとこ目撃しちゃった」
え……。
「は!?マジで!?
ってか、そんなのどこで見たんだよ……」
そのままでいい。
そのままいつものように笑ってくれていれば、それでいい。
その笑顔が見れるだけで……俺は幸せだから。
だから、その笑顔を守るために俺はここにいるよ。
……いつも、そばに――
―fin―