青空バスケ―番外編―
ハル君の家で
another story終了後のお話
陽斗side
「ただいま……」
仕事を終え、家に帰ってきた俺。
今は誰からもおかえりと言ってもらえないけど、もう少ししたら七海が引っ越してくる予定だ。
だから、今家には一人………
……というわけでもなかった。
「はぁ……」
俺は自分が手に持っているキャリーバッグを見て、小さくため息をついた。
「キャン!キャン!」
中から鳴き声がして、俺は慌ててキャリーバッグを床に置いた。
「ごめん、ごめん。
今出してやるからな……」
キャリーバッグを開けると、中から小さなチワワが飛び出してきた。