青空バスケ―番外編―
似てるとは思わないけど……全然違うと言われると……何か複雑だ。
「どう違うの?」
いいよ、岬……そんなこと聞かなくて。
「まず根本的に違う」
「根本的?」
……俺は思わずゴクリと唾を飲み込み……大和の次の言葉を待つ。
「アキはライバルだけど、蓮は仲間だろうが」
…………え?
「でも、二人とも友達でしょ?」
「けど、違う。
アキは俺の闘志に火をつけてくれる奴だけど、蓮はそんな俺を支えてくれる奴だから」
……大和の言葉に驚きを隠せないまま俺は息を潜める。
俺がいることを知らない二人は……俺についての話をどんどん続けていく。
「ライバルと仲間か……。
うーん……よく分かんないけど、どっちも大切ってことだね!」
「ははっ、まとめすぎだろ。
ま……でも、そうだな。
つーか、蓮が敵だったら俺勝てる気がしねぇよ。
いろんな意味で」
「大和、蓮ちゃんにいろいろお世話になってるしね。
敵わないよね」
「そうだな。
アイツが俺達の仲間でよかったな」